退会しても個人情報は残る?データ削除の概念を解説

こんにちは、noダーマです。

今日たくさんの会員サイトが存在しますが、みなさんはいくつのサイトにユーザー登録しているでしょうか。
その中にはしばらくログインしていないものや、既に退会しているものもあると思います。

ユーザー側の感覚ですと、退会と同時に登録した情報もすべて削除されると思いがちですが、実は退会してもデータは残っていることが一般的なのです。

今回はデータ削除の概念と、退会してもなぜデータが残っているのかについて解説します。

目次

データ削除の概念

データの削除には『物理削除』と『論理削除』の2つの概念があります。
それぞれの概念について説明します。

物理削除

データの削除といえばこちらを思い浮かべる方が大半かと思います。

データベースから完全に削除する方法です。
データが残らないため漏洩の心配はありませんが、復元するのは困難です。

論理削除

データは残しつつ、データを削除したという扱いにする方法です。
データベースの表には出ない項目の中に論理削除したかのフラグがあり、そのフラグがONになるとそのデータは削除されたと見なされます。

復元が容易である反面、データは適切に扱う必要があります。

なぜ退会してもデータは残る?

なぜサイトを退会しても登録した個人情報のデータが残るのか、その理由は論理削除でデータを削除しているからです。

筆者も10年以上様々なウェブサイトの開発や保守を担当してきましたが、退会時に物理削除をしているサイトは見たことがありません。
おそらく世の中のサイトのほとんどが論理削除での退会処理でしょう。

ではなぜ論理削除を採用しているのか、主な理由は以下の通りです。
・不具合が発生しても復元が容易だから
・二重登録防止のため
・その他データを残しておく必要がある

個人情報の削除は可能?

答えになっていないかもしれませんが、削除できるかはサイトによります

削除申請をしたら対応してくれる場合や、一定期間が経過したら削除される場合など様々です。
気になるなら質問も兼ねてサイト管理者に問い合わせみるのもいいでしょう。

そのサイトが個人情報データをどのように扱っているかは、利用規約プライバシーポリシーに記載があります。
ほとんどの方が読み飛ばしてしまうでしょうが、個人情報の扱いに関する部分は目を通しておくことをオススメします。

個人情報を残したくないときの対応方法

情報漏洩の被害例は後を断たず、どれだけセキュリティ対策をしていたとしても、人的ミスで引き起こされてしまう場合もあります。

もうそのサイトは退会していたとしても、データベース上にあなたのデータが残っている以上、被害に遭う可能性を完全に防ぐことは不可能です。
ですがその被害を可能な限り最小限に抑える方法はあります

それは退会前に更新可能な情報をすべて書き換えておくことです。
氏名などは更新できないケースもありますが、住所や電話番号、メールアドレスなど変わる可能性があるものは変更できることが多いです。

これらの情報を例えば「ああああ」などの架空のデータに更新してから退会すると、万が一あなたのデータが漏洩対象に含まれていても、その箇所から個人情報が洩れる心配はありません。

ただしこの方法でも漏洩を完全に防げるものではありませんので、その点だけご注意ください。

あとがき

もう何年もインターネットを利用していると、自分がいったいどれだけのサイトにユーザー登録しているのか正確に把握ができなくなってきます。

特にしばらくログインもしていないけど、会員費用だけ支払っているようなものはないでしょうか?
たまに自分のクレジットカードや携帯料金の明細を見直してもいいかもしれませんね。

それではまた次回お会いしましょう。

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